日別アーカイブ: 2017年1月13日

奈良のエクステリアショップ

仕事でいろいろなお宅を訪問させていただいて約5年、その間にいろいろな表札に出会いました。姓名だけの表札もあれば、家族全員の名前が書かれた表札、イラストがほどこされた表札などいろいろな表札に出会うことで、私は表札は家族の歴史だと感じています。

例えば、3世代が同居しているお宅に訪問したとき家族全員の名前が記載されている表札が目に留まりました。祖父、祖母、父、母そして子供たち。でもよくみると、子供たちの名前がだんだんと小さく書かれているのに気づきました。おそらく子供たちが生まれる度に表札に名前を書き加えていったらスペースが足りなくなったのだろうと思います。それでもしっかりとした字で手書きで名前が書かれていました。どんな気持ちで生まれた子供の名前を書き加えたのかな、と想像するととてもあたたかな家族愛が感じられてほほえましくなります。

そうかと思うと、今度は立派な木に世帯主のお名前が炭で大きく書かれている表札に出会いました。向かって右から表札が3枚並んでいます。おそらく祖父、父、息子だと想像できます。立派に家を守っているという意思表示のように感じられました。

最近は個人情報の関係からか、姓名のみの表示にして家族全員の名前を表札に書く家は少なくなっていると感じます。最近建てられたと思われる新しい家は、ほとんどが姓名だけの表札です。けれど、ただ姓名を表示するのではなく、石造りにしたり、ローマ字で記載したり、イラストや彫刻を施したりとそれぞれの家族の主張がさりげなく表現されています。時代がかわり大家族で同居することが少なくなりました。けれど、形は変われども家族の歴史は刻まれていきます。表札はそんな家族の形や歴史を表現してくれるのです。

この前、奈良市のエクステリアショップでいろいろな表札を見てきました。本当に様々なデザインがあって、見ているだけでも飽きませんでした。
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