信じがたい事件

残念ながら世の中には信じがたい、と言うより信じたくない類の事件というのが確かに存在します。
血を分けた12歳の娘に保険金をかけて焼き殺すなど、幼い子を持つ世代の親にとっては胸が痛いどころではすまないものです。
この度、20年ぶりにその犯人の男性が釈放されました。
無期懲役が終わってひっそり世に出てきた、というのならまだ分かります。
しかしこの男性は、再審開始決定にともない世に顔を晒して堂々と出てきたわけで、あまつさえマスコミの論調は彼をさもヒーローのごとく扱っている模様です。
「冤罪と戦う悲劇のヒーロー」として、です。

しかしマウコミが隠している重要なもののなかから2つ出しただけで、ヒーローは居なくなってしまうと思います。
本人も認めており、被害者の体内からも彼の体液が検出された性的虐待と、残金54円しかないのに娘に1500万円の保険を掛けた事実です。
この2つのファクターを付け加えただけで、正常な想像力のある人間は大体次のようなストーリーが思い浮かぶと思います。
わが娘を常習的に性暴行していたけど邪魔になってきたし、お金もないから保険金かけて殺してひと稼ぎしよう!みたいな。
まあ司法の人間にだけわかるよほど重大な要素があるのかもしれませんが、少なくともそうでない人間に「冤罪」の可能性を信じさせることは上の2つを知っている限りは不可能だと思います。